「ことばカフェ ―語り合おう!どうする、子どもたちへの多言語教育―」

最終更新: 3月20日


【一部修正・写真追加 2012年10月22日18時】

1011()、言語系学会連合主催「ことばカフェ ―語り合おう!どうする、子どもたちへの多言語教育―」が慶應義塾大学三田キャンパスにて行われました。

「世界を巻き込む英語かの潮流の中で、日本の子どもたちにどのような言語環境・言語教育を与えていくか」をテーマに、その分野の専門家の先生方と様々な立場の参加者がディスカッションを通じて、意見交換・情報共有をすることが今回の企画の趣旨です。


ファシリテータを務められた門村幸夜先生(大阪大学)からの「ことばカフェ」趣旨説明の後、企画者である金水敏先生(大阪大学)から開会のご挨拶がありました。その後、アレン玉井光江先生(青山学院大学)、大津由紀雄先生(慶應義塾大学)の順番で、ご講演くださいました。


アレン先生は、中国・韓国などの早期英語教育の例を見ながら、世界の人たちと共に生き、より良くコミュニケーションをとるためには、日本の早期英語教育を、もっと充実したレベルの高いものにしなければならないというお話をされました。


大津先生は、中学以降の英語教育(英語学習)を効果的に行うために、小学校段階ではことばの基盤を、母語を通して育成することが重要であるとお話し下さいました。


お二人のやりとりを聞いている中で、早期英語教育に対して賛成(アレン先生)・反対(大津先生)と立場は違っても、英語を学ぶ際に母語を通して培ったことばの基盤が重要である、ということは共通するお考えであると分かり、(特に小学校段階の)国語教育の重要性を再認識しました。


ご講演の後は、グループごとに言語教育について議論を行いました。

院生には、議論をリードし、最後に議論の内容を3分で発表するというミッションが与えられました。「聞いていないかもしれませんが~」という金水先生のお言葉通り、3分で発表をする件に関しては、初耳でした!

グループの人数はおよそ8人で、お子さんを持つ保護者の方、早期英語教育に携わっている方、英語の先生など、様々な立場の方がいました。

私のグループでは、主に早期英語教育に賛成か反対か、ということについて話し合いをしました。「母語の力が育ってないと、薄っぺらな内容しか話せないのでは…」ということに関しては、おおむね意見が一致していましたが、「小さい頃から英語を学ばないと発音が…」「中学以降の英語教育を充実させれば良いのでは…」など、開始時期に関しては、様々な意見がとびかいました。


金水先生が、開会のご挨拶をされた際に「ディスカッションの時間が短くて、みなさんフラストレーションがたまるでしょう」とおっしゃっていましたが、その予想は的中し、会場の皆さんからは、「時間が足りない~」という悲鳴の声が聞こえてきました。

確かに、ご講演を参考にお互いの考えを理解し、まとめるには20分という時間はとても少なかったように感じます。しかし、この20分という時間が短いと感じたのも、(少なくとも英語教育の開始年齢に関しては)立場の違う2人の先生方からお話を聞き、議論が活発に行われた証拠だと思います。

ここで行われた議論をここだけで終わらせるのではなく、今後に生かしていくことがとても重要だと感じました。


金水先生、アレン先生、大津先生、門村先生、貴重な場を提供して下さり、ありがとうございました。


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