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執筆者の写真大津由紀雄

「プラグ」の話

「歯磨き粉」の話は反応が多かったので、もう一つ、単語の話。



愛犬ハリーのコード好きはあいかわらずで、少し前には空気清浄機のコードを、そして、おとといはインターホン子機充電器のコードをかみ切りました。最近のコードは以前のように単純なものではないものが多く、しろうとには簡単に直せないのです。空気清浄機のものはまさにそうでしたが、幸か不幸か、買ってから数年経っているので、買い替えても悪くはないタイミングでした。充電器のほうは、幸い、ごく単純な、昔ながらのコードだったので、差し込み部分だけ買い求めれば自分でも直せそうです。ちなみに、充電器の会社に電話をして相談したら、「慣れない方がおやりになると危険なので、新しいものをお求めになることをお勧めします」と言われました。「おいくらですか」と尋ねると、「4000円で、宅配の代引きに1000円かかりますので、5000円かかります」という返事。「考えさせてください」と電話を切り、近くのビックカメラに出向きました。

そこで困ったことが!あの差し込み部分はなんというのか?《コンセント?》いやいや、それは差込口のほう。《プラグ?》そうかもしれない。しかし、不安は完全には消えないまま、ビックカメラに。以下、若いお兄さんとの会話。

大:プラグ、どこに置いてありますか?

若:「プラグ」ですか?

大:ええ、電線をコンセントにつなぐ...

若:ああ、OAタップですね。

大:いやいや、そうじゃなくて、OAタップの先のところ。壁のコンセントに入れる、あの部分。

若:えっ、先っちょだけですか?そこだけ切ってお売りするわけには...

(そこへ、兄さんの上司らしき、ちょっと売り場経験が長そうなお姉さん登場)

姉:なにかお困りでしょうか。

大:ええ、電線をコンセントにつなぐ、二本の金具がついているプラグが欲しいのですが。

姉:ああ、変換プラグですね、外国で使う。

大:いや、そうではなく...

(もはや、現代文明から疎外された老人の気分。そこへ、一目でベテランとわかるおじさん現わる)

じ:なにをお探しでしょうか?

大:電線を壁のコンセントにつなぐ、二本の金具がついているプラグなんですが...

じ:あ、それはこちらです。

(と、売り場の奥の奥、秋葉原のマニアックな電気部品屋さんのような風情のところまで案内され、そして、そこにまさに探していたあれが!)

大:ああ、これです、これです。ところで、これ、なんていうんですか。

じ:これはパナソニックのもので、「スナップキャップ」と言うんですが、一般的には「コンセントプラグ」だなんて呼んでいます。この頃は買う人もあんまりいないので、若い店員は知らないかもしれません。すいませんでした。

コンセントプラグ(わーい)は95円で、ビックカメラのポイントで手に入れることができましたが、おもしろい7分間の体験でした。

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