小学校での「外国語活動」(現実的には、ほぼ「英語活動」)の実施時期が近づいて、現実問題となると、《やはり、英語も、英語教育も知らないので無理だ》という声が小学校やその周りからたくさん聞こえてきます。教育産業のパッケージへの丸投げや、ALTたちへの全面委任というのが実態というところもたくさんあります。首尾一貫して小学校英語に反対してきた身としては「やはりね」という思いですが、なんと言っても子どもたちを犠牲にすることはできません。 そこで、わたくしの提案は「外国語活動」を実質「ことば活動」に転換してしまうというものです。そのための資料として、窪薗晴夫さんと『ことばの力を育む』(慶應義塾大学出版会)を書きました。以来、たくさんの小学校や地域グループから、「助言」を求められるようになりました。 こうした状況においては、同じ気持ちを持つ人たちの間で情報を交換することが重要です。そのための広場として、慶應義塾大学出版会のサイトに「『ことばの力を育む』特設サイト」を作成してもらいました。そこには、音声資料などとともに、実践例が掲載されています。 今回、埼玉県立蕨高等学校教頭・慶應義塾大学訪問講師の齋藤菊枝さんが中心となって行われた実践の報告や資料を掲載しました。ぜひご覧ください。出版会のHPから入ると、道に迷う人がいるかもしれないので、ここからリンクを張りました。 http://www.keio-up.co.jp/kup/kotoba/ 小学校での「ことば活動」実践報告は「周りの目」を気にされる向きも多く、なかなか掲載が叶わないのですが、匿名でもかまいませんので、ぜひ、みんなで情報を共有しましょう。
『ことばの力を育む』特設サイトに実践例掲載
更新日:2020年3月21日
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