明治書院から出ている月刊誌『日本語学』12月号の特集は「子どものための言語学」です。執筆者も魅力的(青木三郎、窪薗晴夫、野田尚史、滝浦真人、横山詔一、渋谷勝己、金水敏)です。企画賞をあげてもいいくらいのものです。『月刊言語』なきあと、『日本語学』にはぜひがんばって欲しいものです。ただ、なんのための「子どものための言語学」なのか、つまり、「ことばへの気づき」を育成するためのものなのか、科学の方法を教えるためのものなのか(a la Wayne O’Neil & Maya Honda)が必ずしも明確にされていないので、《あら、おもしろいわね!》で、終わってしまう危険性があります。 もう一冊、慶應義塾大学出版会から出ている月刊誌『教育と医学』12月号の特集は早期教育です。ことばの問題だけではありませんが、おもしろい論考が載っています。
『日本語学』12月号、『教育と医学』12月号
更新日:2020年3月21日
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