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ラボの教材

更新日:2020年3月21日

英語教育関係の講演をすると、必ず出てくる質問があります。英語活動必修化の状況になってもまだ小学校英語には反対ですか?という質問です。答えは簡単。反対です。議論は以前と変わらず「必要なし、益なし、害あり、よって廃すべし」です。もちろん、いろいろと考えが深まってきたことはわたくしの英語教育関係の書き物を読んでくださっている方ならお分かりいただけると思います。 くわしくはいずれ本にしてまとめますが、小学校英語が高学年だけの「領域」(教科にあらず)にとどまったことを受け、教科化に強く反対しつづける必要があります。そして、現状の外国語活動をことば活動に転じること、これが大事です。 さて、中京の公開講座で、田尻悟郎さんは小学校英語の現状に警鐘を鳴らすとともに、必修化にどう対処するかの方法についても論じました。わたくしもPLTの仲間とともに、小学校英語の枠の中で使えることば教材を開発中ですが、いますぐ使える、現実的な教材はないかと問われたとき、いつも紹介するのがラボ教育センターの「英語の歌と物語のワークショップセット改訂版」です。 http://www.lep.jp/material/set.html このセットはいろいろな特徴がありますが、とくにつぎの2点が重要です。 1 日本語と英語の両方の音声素材がCDで用意されていること 2 日本語も英語も音声素材の質がきわめて高いこと(上のURLで音声サンプルを聴くことができます。) なお、上記ワークショップセットには和田稔先生監修の指導書がついています。 このセットは19,740円(税込み)とこの種の教材としては比較的安価ですが、とりあえず、そのすばらしい音声素材を(音声サンプル以上に)聴いてみたいというかたはラボCDライブラリーを個別に求められるとよいと思います。 http://www.labo-shuppan.jp/ この素材をどう使えばよいかですか?子どもたちにとっても、先生がたにとっても母語である日本語という強い味方が組み込まれています。そこをきっかけにすれば、いろいろな工夫ができます。英語の部分はただCDを繰り返し聴くだけでも大いに意味があります。まあ、こう言っただけでは不安が残るに違いありませんが、ともかく教室で使ってみてください。そのすばらしさがおわかりいただけると思います。

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