9.10学習英文法シンポジウム(コードネーム「悪だくみ」)に端を発する、さまざまな議論がネット上でなされています。主宰者(首謀者?)としてはこれ以上なく幸せです。
わたくしの話についてもすでにご紹介した亘理陽一さんのコメントのほか、anfieldroadさんのコメント http://d.hatena.ne.jp/anfieldroad/20110912 や松井孝志さんの追加コメント http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20110912 など、じつにありがたい批判的コメントがあり、飛び上がらんばかりです。(おかげで、きょうしなくてはいけない認知科学に関する発表になかなか集中できないという困った側面もありますが。 http://oyukio.blogspot.com/2011/09/910912-14.html)
50歳を越えたあたりから困っていることに、 1 「大津の言うことはそのまま受け入れよう」と批判精神を放棄してしまう人が増えた。 2 批判精神を持った人も多くは「あんな年寄りに文句は言えない」と遠慮してしまう。 の2つがあります。(3として、「「どうせ英語教育行政に影響力はないのだから、ほっとくのが最善である」と考える」というのがありますが、それは論外なので省略。)この点で、今回のコメントは非常にありがたい。ご承知のようにわたくしは英語教育の専門家ではありませんから、専門家ができない切り口でものを見たり、考えたりすることができますが、逆に、専門家なら当然考えるであろうこととか、当然知っているであろうことを知らないことが多々あります。そんなとき、いろいろとコメントしてくれる方々には強い友情を感じます。
英語教育界が活性化していくためには、こうした自由な議論ができる土壌作りが不可欠です。もちろん、「自由な」とか、「批判的」というのは「何でもあり」とは違います。互いに相手に敬意を払いながら、思うところをぶつけあう。書くのも多少恥ずかしくなるような、ごくごく当然のことですが、英語教育界がこうした方向へ歩みだすきっかけに今回のシンポジウムがなったら、天にも昇る気持ちになってしまうでしょう。大きなうねりを作り出しましょう。あ、まだまだ、天には昇りませんので、ご安心ください。(^^)
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