嶋田珠巳・斎藤兆史・大津由紀雄(編)『言語接触 — 英語化する日本語から考える「言語とはなにか」 』東京大学出版会

最終更新: 3月20日


このほど、嶋田珠巳明海大学外国語学部教授、斎藤兆史東京大学大学院教育学研究科教授とともに編んだ『言語接触—英語化する日本語から考える「言語とはなにか」』(東京大学出版会)が刊行されました。本書は嶋田教授の前著『英語という選択—アイルランドの今』(岩波書店、2016年)の出版をうけ、2017年3月4日に明海大学浦安キャンパスで開催された公開シンポジウム「語り尽そう、『英語という選択』」で展開された議論を引き継ぎ、とくに、日本語の未来を考える視点から企画されたものです。


以下に少し詳しくご紹介いたしますが、力作ぞろいの論考が詰まっています。ぜひご一読ください。


https://00m.in/tO5PO

本体価格: 3,800円

単行本: 376ページ 出版社: 東京大学出版会 (2019/6/10) ISBN-13: 978-4130830799


ある言語が別の言語と触れ合った時に、なにかが起こる。そのとき、どんなふう に、どんなことが起き、触れ合った土地の言語状況や言語にどのような影響を与えるのか、こうしたテーマについて考える研究領域を「接触言語学」と呼びます。本書は言語接触についてさまざまな視点から論じた12章に、プロローグ、エピローグ、読書案内が付されており、各分野を代表する研究者が一堂に会した饗宴といった趣きです。嶋田教授はプロローグ、第1章、エピローグの執筆を担当し、国際的に活躍する教授の言語接触に対する考えが見事に描き出されています。

英語が席巻する現代日本の言語風景。一方で現代の日本語も中国語や西欧諸語との関係から形作られ、豊かな多様性を生みつつ多くの生活言語を周辺化し飲み込んでもきた。言語学をはじめとする一線の研究者が、ことばの変化を生きる私たちに、より深く考える視座を提供する。現代の言語学の入り口としても好適。 【主要目次】 プロローグ (嶋田珠巳) 第I部 言語接触を考える基礎――言語接触とはどのようなもので、そもそも言語とはなにか 第1章 言語接触とはなにか (嶋田珠巳) 第2章 言語における固有と外来 (林徹) 第3章 人間の言語能力と言語多様性――言語に向き合う視点 (上野善道) 第II部 日本語の歴史を考える視点――日本語にもある、さまざまな出会いの経験。そこにある「言語接触」とは 第4章 日本語と漢語・漢文 (遊佐昇) 第5章 近代日本の国語政策 (安田敏朗) 第6章 日本語の現代的諸相 (真田信治) 第III部 文化の生態系を考える視点――言語は人々の生活においてどのような機能を担っているのか 第7章 言語接触からみた琉球語――琉球語の多様性の喪失 (狩俣繁久) 第8章 文化(生態系)を映しだす言語の〈かたち〉(宮岡伯人) 第9章 英語詩の中のアイルランド――シェイマス・ヒーニーの場合 (栩木伸明) 第IV部 日本語の未来を考える視点――英語は日本語の将来にダメージを与えるのか 第10章 英語化する日本語とその未来 (斎藤兆史) 第11章 外来種論争から考える日本語と英語 (岡ノ谷一夫) 第12章 英語侵略に抗うための、ことばの教育 (大津由紀雄) エピローグ――この本をまとめるなかで考えたことなど (嶋田珠巳) 読書案内

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