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必読!『英語教育』8月号

更新日:2020年3月21日

 『英語教育』8月号が手元に届きました。まずは、斎藤兆史さんの「リレー連載 英語教育時評:矛盾だらけの教育再生懇談会提言」を読みました。そのほとんどの部分が文字どおり、再生懇提言批判。再生懇提言については多くのメディアが冷静な評価を下していましたが、英語教育の専門家からの批判として、大いに意味があります。「もう一度教育の本質を見据えた議論に立ち戻るべきである」という締めの一言にわが意を得たりとページをめくります。  そこに登場するのが、かの菅正隆さん。「英語教育ここだけの話:再生懇談会を再生する」。さまざまな思惑がひしめく中、おそらくは現状における現実的な最適解としての外国語活動をまとめるにあたって、暗躍、おっと違った、活躍した菅さんの思いが凝縮されています。この男、ぶれないな!との感を新たにさせます。  これだけでも、この8月号は必読ですが、書評欄に大津由紀雄・窪薗晴夫『ことばの力を育む』(2008年、慶應義塾大学出版会)に対する、森山卓郎さんの書評が掲載されています。この本のもくろみを正しく理解し、あたたかくご紹介くださった森山さんに感謝。これで、8月号は絶対にはずせなくなりました。  【追記】もっとも「英語ノート」作成の張本人の一人であった(であろう)菅さんにすれば、斎藤さんのエッセーの冒頭部分は受け入れられないでしょう。そこらあたりも含めて考えると、英語教育の問題の複雑さの一端を感じ取ることができると思います。

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