過日、教育再生懇談会の第一次報告が出されましたが、そのなかで、「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」の成果検討もほとんどないまま、その改訂が提案されています。その基本姿勢は、「国際的に通用する人材を育成し、我が国の国際競争力を高めるため」(上記報告)という観点から、英語教育の見直しをはかるというものです。 わたくしたちはその姿勢に強い疑問を抱き、さる9月15日慶應義塾大学三田キャンパスにおいて、「英語教育の新時代—『「英語ができる日本人」の育成のための戦略構想』を超えて」と題するシンポジウムを開催し、2ヶ月弱の準備期間にもかかわらず、520名の参加を得ることができました。 その準備の過程で、わたくしたちはわたくしたちの考えを教育再生懇談会および文部科学省に対する要望書の形でまとめることを思い至り、本日、教育再生懇談会安西祐一郞座長にその要望書を手渡しました。署名者は117名です。
大津由紀雄(代表、慶應義塾大学) 江利川春雄(和歌山大学) 古石篤子 (慶應義塾大学) 斎藤兆史 (東京大学) 津田幸男 (筑波大学) 三浦孝 (静岡大学) 山田雄一郎(広島修道大学)
============================ 追記(10月21日、小町):
以下のファイルへのリンクを追加しました。 言語教育のあり方に関する要望書 ============================
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