東京都の英語スピーキングテスト(ESAT-J)の試験監督求人広告

更新日:9月19日

取る【付記】末尾に「付記」を加えました。(09/18/2022)


東京都の英語スピーキングテスト(ESAT-J)の試験監督求人広告が出ていると知人から教えられました。バイト情報サイト「バイトル関東」に載っている求人広告です。

https://bit.ly/3LhCwmk

(以下の引用は2022年9月16日21時50分閲覧の画面からのものです。)


「学校や家庭との両立◎履歴書不要!友達同士OK」、まあ、このくらいなら驚きません。


「1日だけの単発バイト!履歴書不要でサクッと応募♪⇒「今月ピンチ~!」な方や、「学業優先で空いている時に稼ぎたい」という方にオススメ」


「みんなが知ってる『(株)ベネッセコーポレーション』で

スキマバイトしよう!

学生さんや主婦さんに大人気の試験監督アルバイト大募集★」


「気軽に稼げる単発バイト!!」


引用していて気分が悪くなってきました。


でも、これ、ほんとうにESAT-Jの試験監督なのでしょうか。


冒頭に、「11月27日限定」とあります。場所は「新宿区/渋谷区/中野区の試験会場」、いずれも東京都内です。時間は9時25分から16時45分。「仕事内容」は「東京都内での英語試験監督の業務をご担当いただきます」とあります。さらに、「必須条件」として「令和4年度に、1等親以内、または同居人に東京都公立中学校に通う3年生がいないこと」ともあります。


うーん、ESAT-Jしか、あり得ない?


でも、幅広く業務展開をしている、「みんなが知ってる『(株)ベネッセコーポレーション』」ですから、ESAT-Jの当日も別の試験を実施するのかもしれません。そう願いたい。これは本心です。


だってそうでしょ、生徒たち同様、つらい立場の保護者たちも声を上げているのです。

https://bit.ly/3SaFlYE

https://bit.ly/3xvIY3j

https://bit.ly/3BlYEHz

それを言うに事欠いて、「1日だけの単発バイト!履歴書不要でサクッと応募♪⇒「今月ピンチ~!」な方や、「学業優先で空いている時に稼ぎたい」という方にオススメ」。


あり得ません。


「サクッと応募でそのままWEB登録! 履歴書の準備は必要ありません。 面接も一切ありません◎ 友達同士でのご応募も大歓迎♪」


「経験や資格は不要!」


事前の研修については、「事前にWEBで1時間程度の事前学習があるため、初めての方でも安心して業務が可能です」。


こんなやり方で実施される試験の結果が進学先決定に影響を与える。これは許せないことです。以前に、わたくしはESAT-Jを「破廉恥」であると書きましたが、この求人広告に至っては破廉恥の極みとしか言いようがありません。


現在、都議会でESAT-Jについての議論が行われているところですが、どうぞ都会議員の皆さん、この破廉恥ぶりをとくとご覧ください。


こんなやり方のテストを容認してしまったら、あとで取り返しのつかないことになります。


教育委員の皆さん、教育長、そして、知事、どうぞご英断を!


【追記】上記の求人広告がESAT-Jの試験監督についてのものでないのであれば、関係者の方、ぜひご一報ください。すぐに新たな記事を用意します。


【付記(09/18/2022)】

この求人広告について2つの(関連するが別個の)問題を抑えておく必要があります。一つは、《こんな求人広告で人集めをする会社であれば、フィリピンでの採点者も同じような杜撰なやりかたで集めるのではないだろうかという不安》が拭えなくなるという点です。もう一つは、この求人広告のセンスのなさ。こんな形で集められた人が監督するなかで受験しなくてはいけない受験生とその保護者の気持ちを考えたら、ことばを失います。東京都教育庁はベネッセに対してこの求人広告の削除を求めるべきです。


【再付記(09/19/2022)】

上に記したように、「必須条件」として「令和4年度に、1等親以内、または同居人に東京都公立中学校に通う3年生がいないこと」というものがあるのですが、履歴書もとらない、面接もないという方法でどうやってこの条件が満足されていることを確かめるのでしょうか。守秘義務も含めて「誓約書」のようなものを書かせて、それで済ますのでしょうか。

閲覧数:461回0件のコメント

最新記事

すべて表示

2022年9月28日付の朝日新聞 EduAに「都立高校入試スピーキングの不可解 --- 都スピーキンテストは「アチーブメントテストとしても入試としてもダメ。5億円の無駄づかい」 英語教育専門家の保護者」と題した記事が掲載されました。都スピーキングテスト(ESAT-J、イーサット・ジェイ)の問題をずっと取材し、一連の優れた記事を書いてきた、石田かおるさんと山下知子さんの署名記事です。 https:/

先日の東京都議会文教委員会で、先日の東京都議会文教委員会で、ESAT-Jによる学校現場の混乱についてアオヤギ有希子議員が都教委に質問した際、「混乱しているとは認識していない」という回答がありました。この回答に、《それは現場の声とは違う!》と怒りを感じた先生たちも少なくないようです。たくさんメールをいただきました。中でも、現在、中学3年生を担当する中学校の先生がこの点について詳しく書いてくれました。