2022年5月26日に東京都教育庁は「東京都立高等学校入学者選抜における東京都中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)結果の活用について」と銘打たれた文書が公開され、以前から問題視されていた、不受験者のための「仮のESAT-J結果」の推定方法が明らかになりました。まだご覧になっていない方にはまずその文書をご覧になることをお勧めします。
その文書の「5 不受験者の扱いについて」という項目に不受験者のための「仮のESAT-J結果」の推定方法が書いてあります。詳細を記した別紙もありますが、まずは文書本体に挙げてある例を見ながら、その方法を理解するのがよいと思います。
この推定方法はESAT-J実施に関わる最重要問題の一つですので、心理統計の専門家である南風原朝和(はえばら・ともかず)東京大学名誉教授を煩わせて、この方法についての見解を求めました。それに対して、南風原さんは丁寧な回答文書を用意してくださいました。その文書(2通あります)はすでにこのブログに掲載させていただきました。
今回ご紹介するのは亘理陽一(わたり・よういち)中京大学教授からの回答です。亘理さんは英語教育学・教育方法学の専門家です。亘理さんとはつい先ごろ、『どうする、小学校英語---狂騒曲のあとさき』(慶應義塾大学出版会)という本を一緒に編んで、出版したところです。
亘理さんの友情に感謝します。
Comments