昨年、榊原洋一さんの『脳科学と発達障害』を紹介しました。http://oyukio.blogspot.com/2008/07/blog-post_11.html
そのときも書きましたが、榊原さんは、東大病院の小児科医長を務められたあと、現在はお茶大の先生をされています。『子どもの脳の発達 臨界期・敏感期』(講談社+α新書)など、一般向けの良書も書いておられます。
その榊原さんの最新著が『「脳科学」の壁』講談社+α新書です。副題は「脳機能イメージングで何が分かったのか」です。最初の部分で、脳や脳機能イメージングについての基礎的で、平明な解説があり、そのあとに「脳科学ブーム」への警告がきっちりと書いてあります。『ゲーム脳の恐怖』の恐怖も解明されています。「脳を鍛える」で有名になった先生の話も出てきます。ここまで書けば、勘の鋭い読者はもうお気づきですね。新書で、「~の壁」とくれば…?そう、あの先生の話も。
こういう本はとても貴重だと思います。そんな本が880円で買えるのですから、ありがたいものです。多くの人にぜひ読んでもらいたいと思います。
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