言語弱者への対応

最終更新: 3月21日

この週末は「言語弱者」関連の会合に続けて出席しました。


4日土曜日は本郷で開かれた、日本学術会議言語・文学委員会「文化の邂逅と言語分科会」の会合に出席しました。弘前大学を中心に開発が進む「やさしい日本語」の紹介と検討が主たる話題でした。

http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/EJ1a.htm

震災などの折に、非日本語話者にどのように情報を伝達するかは大切な問題です。音韻、語彙、統語、談話というレベル横断的な「やさしさ」の概念の検討が今後の課題だと思います。たとえば、書きことばの場合、単に漢字をなるべく使わないようにすればよいというものでもありません。また、相手の母語によって対処の仕方が違ってくる部分もあります。問題は多岐にわたりますが、まずはブレインストーミングとして有益な会合でした。わたくしも分科会のメンバーとして、できるだけ力になりたいと思います。

5日日曜日は神戸で開かれた「発達障害・学習障害のある子どもへの英語指導を考える」と題されたシンポジウムに参加しました。 http://www.manabishien-english.jp/

200人近い参会者を集めたこの会、それなりの組織が企画したのかと思いきや、村上加代子さんというフツーのおばさん(「おばさん」と書くのにかなり強い抵抗を感じるほど、若々しく、すてきなかたです)とその賛同者が手弁当で開いた会です。ディスレクシアのお子さんを育てるために戦ってきた方々の報告もあり、とても勉強になりました。参会者の三分の一強は中高の英語の先生がたで、学習困難を抱える生徒たちの指導に日夜、努力されていることが実感として伝わってきました。 この会は「学び支援の会」という名前の組織が企画したものですが、第二、第三の企画を考えているようです。この会の発展のためにあえて言わせていただければ、きちんとした見識を持った「助言委員会advisory board」を作り、これから歩むべき方向を見据えた企画を立てるべきだと思います。そのためには、言語学、神経心理学、臨床を含む、多くの視点と広い視野が求められます。知り合いだけで、こぎれいにまとまってしまっては道を誤ってしまいます。 会場では、感動的な話に涙する聴衆の方々もたくさんおいででした。ただ、感動は大切ですが、感動にだけ任せていると、危険です。感動は日曜日の会で封印し、これからは冷静な分析と議論が必要です。たとえば、教育ジャーナリストの品川裕香さんのレポートなどをきちんと読んでおく必要があると思います。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1314096.htm




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