訃報 末岡敏明さん

最終更新: 3月20日


東京学芸大学附属小金井中学校教諭(英語担当)の末岡敏明さんが12月5日(木曜日)に永眠されました。享年57歳。5日の深夜、静かに息を引き取られたそうです。奥様によると「安らかな最期だった」ということです。闘病生活が続いていたのですが、この夏の「教師のためのことばワークショップ」ではじつに元気で、末岡節がさく裂していました。

末岡(これから述べるような出会いの経緯もあり、わたくしはいつも彼を「末岡」と呼んでいましたので、ここでもその呼称を使わせてもらいます)とはわたくしが東京学芸大学で研究・教育に勤しんでいた時に出会いました。頭のよい学生で、ウィットに富み、加えて、酒も強く、よく仲間と一緒に国分寺のとり春で深夜まで語り合いました。

末岡が教師となり、筑波大学附属中・高等学校で教鞭をとっていたころ、ことばのおもしろさを体験させてほしいと依頼され、数回、出かけて行って授業をしたことがあります。その後、ラボランドでラボっ子たちに話をして欲しいと持ち掛けられたとき、末岡を誘って二人でワークショップを開きました。もともと話は上手でしたが、そのころになると、じつに巧みに子どもたちの心を掴むことができるようになっており、驚かされました。貼り付けてある写真はそのときのものです。

東京言語研究所で毎夏、「教師のためのことばワークショップ」を開くようになってからはほぼ毎回、末岡に登場してもらい、その広く、深い知識に裏打ちされた話芸を披露してもらっていました。日常的に中学生を相手にしていることもあってでしょう、末岡の話にはいつも若者向けのポップカルチャーに関連する話題が満載で、わたくしにはチンプンカンプンの話も増え始めていましたが、若い聴衆にはいつも大うけでした。

末岡は学問志向も強く、ことに東京学芸大学での恩師である梶田優先生には強い尊敬の念を抱いていました。毎週金曜日の夜に開講される、梶田先生の「文法原論」にはほぼ毎回出席していたようです。この夏、一度入院して、退院した直後も、その講義に出かけて行ったと奥様から伺いました。英語学者としての才能にもすばらしいものがありました。

奥様とお二人のお嬢さんにとってはあまりにも唐突で、早すぎる別れとなってしまいました。それでも、末岡の生きる姿、生き続けようとする姿はこれからもご家族を励まし続けるでしょう。

でも、悔いは残ります。末岡、早すぎるよ!

3回の閲覧

​コミュニティ

 ブログ

 フォーラム

  • Facebook

© Copyright 2020 by General Incorporated Association Kotobanokyoiku