標記の問題について、これまで2本の記事を掲載しました。
その後もこの問題についてさまざまな疑義が指摘されています。今回、掲載された朝日新聞デジタル版のつぎの記事は(有料記事でだれでも無料で読めるわけでないのが残念ですが)丁寧な取材に基づく、情報豊かなものです。関口佳代子さんと編集委員の氏岡真弓さんの署名記事です。
この記事には、近年に限っても英語スピーキングテス トの導入を国や他の自治体が試みたものの導入が見送られたり、一度は導入されたものの短期間で廃止になった例が数多く存在することを指摘しています。
記事の後半では「公平な機会」「公平な採点」「情報漏洩」などに関する問題について先生たちへの取材をもとに書かれており、貴重です。
記事はつぎのように締めくくられています。
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ベネッセに対し、採点の公平性や個人情報の管理について質問状を送ったところ、「取材に答えられない。コメントもできない」とした。
朝日新聞は東京都にも問い合わせたが、採点者の人数や研修内容、学歴や情報管理などについては「企業の機密事項」として公表しない取り決めになっていると強調。その上で、「十分なトレーニングを実施している。民間事業者か教員かではなく、きちんとした人がやることが大事」と回答した。
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ほんとうにテストの実施や採点が「きちんとした人」の手によってきちんと行われるのか、生徒たち、先生たち、保護者たち、そして、市民たちの不安は残ったままというのが実情ではないでしょうか。
このような状況でこのまま英語スピーキングテストが行われるのを見過ごすわけにはいきません。そこで、3月29日(火曜日)午後2時から3時30分までテスト実施の見直しを求める「学習集会」を開催することにしました。対面会場参加とオンライン参加のいずれも可能です。ただし、事前の申し込みが必要です。詳し
くは添付のチラシをご覧ください。京都工芸繊維大学教授でスピーキングテストに詳しい羽藤由美さんと英語教育に対する鋭い分析で知られる神奈川大学教授久保野雅史さんらが登壇します。
当日はわたくしも会場で参加する予定にしています。
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