(1)で書いた、
1 松本さんとわたくしの学校英語教育に対する考え方は根本的に違うということ
に続き、この(2)では、
2 押切もえちゃんのこと
を書きます。
朝日新聞では、8.4争論に続き、投稿面に「いいのか 学校英語」というコラムを連載しています。いろいろな分野の有名人に学校英語についての意見を求めたものです。多くは「いつもの」論調なのですが、そのなかで、8月19日に掲載された押切もえちゃんの意見は印象的でした。
ロケでニューヨークを訪れたとき、仕事が終わって一人旅となるが、英語が使えないことに愕然としたもえちゃんは一念発起して、英語の練習に精を出します。
—
仲良くなった外国人に英文でEメールも書き始めました。「あなたのライティング(記述)はパーフェクト。なのに何でしゃべれないの」と言われて気づいたのは、学校で学んだ基礎学力の大きさです。みっちり勉強した過去分詞の使い方などの文法や和文英訳の力は、テストでl番になら潔くても、多くの日本人が潜在的に高いレベルで身につけている。アメリカ人だって、よく過去形と過去完了形を間違えます。会話は慣れです。耳を鍛え、失敗を恐れずにしゃべる勇気を持てばいい。
—
「学校で学んだ基礎学力」のことをちゃんとわかっているのです。そして、その基礎学力は文法や和文英訳などの練習で培われたものだというのです。あとはそれを活かすための練習あるのみ。
ここで大切なのは、基礎学力があってこその練習で、基礎学力なしにいくら練習しても(そもそも、なんの練習をするのかもわかりませんが)意味がないという点です。
とはいえ、もえちゃんのこうした卓見もなかなか伝わりにくいらしく、もえちゃんのブログにはこんな書き込みがありました。
—
もえさん(^^)v おはようございます。今日の朝日新聞朝刊見たよ!文法より英語で会話、日記を英語でという事ですね!また、海外に旅行も良い勉強になるという事ですね!昨日から読者になって良かったです。これからも宜しくお願いします。穏やかな空気のもえさん(^^)vさんに少しひかれ始めてます。
—
うーん、絶句!
ついでながら、30歳になった立派なモデルさんを「ちゃん」で呼ぶのはどうかとも思ったのですが、ご友人も「エビちゃん」(荻原さんというかたと結婚したので、ご本人は「オギちゃん」と呼んで欲しいとジョークを飛ばしていましたが)と呼ばれています。そこで親しみも込めて、「もえちゃん」と呼ばせてもらうことにします。
(3についての記事へ続く)
Comments