BRAIN MEDICALという医学系の学術誌(「脳の基礎研究と臨床の現場の橋渡しを目指す学術誌」)があるのですが、できあがったばかりの12月号が「言語の起源」の特集を組んでいます。
岩田誠先生が編集なさった号で、「言語の脳科学」入門としても優れています。わたくしも「文法ができるまで」と題した論考を寄稿させていただき、統語知識の個体発生について論じています。
また、特集論考以外にもおもしろい連載記事がたくさん載っています。岩田先生がお書きになった「連載 神経内科の文学散歩—ジョイスの『痛ましき事件—アルコール中毒』」は岩田先生の粋な文体がすばらしく、読んで得をした気分になります。
医学系の出版物なので、高価(2,415円)なのが玉にきずですが、外でちょっとぜいたくな夕食をとったと考えてみてはいかがでしょうか。
目次、岩田先生の構想、奥付部分を画像でお届けします。
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