一般社団法人ことばの教育は、ことばの教育についての正しい認識の普及と、ことばと教育について意味ある議論が展開できる体制づくりとをめざし、自由に意見を交換できる場を提供することを目的として設立されました。

　現代日本社会はさまざまな問題を抱えていますが、ことばの教育は社会の根幹にかかわる重要な問題です。日本語を母語とする子どもたちのための母語教育としての国語教育、同じく外国語教育としての英語教育、日本語を母語としない人たちのための日本語教育などをはじめとしてさまざまな形態の言語教育があります。

　しかし、現在までのところ、「ことばの教育」という視点で、これらの言語教育を一本化する試みはほとんどありません。わたくしたちは、この「ことばの教育」という視点こそが日本社会にとって重要な意味を持つと考えています。

　わたくしたちはことばの教育だけでなく、教育におけることばの役割について考えることも大切だと考えています。 現行の学習指辺要領ではことばの力の育成を学校教育の柱の一つと考え、その育成を教科横断的に行うことを謳っています。

　一般社団法人ことばの教育ではその方針を実質化するためになにが必要なのかについても議論しています。