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3月18日発表会登壇者発表タイトルと概要

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登壇者名、発表タイトル、概要です。

浅野享三様
発表タイトル:いつまでやるの「話せる英語」
発表概要: 使えなければならないとする外国語教育を再考したい。理由は2つ。1つ,人工知能(AI)の発達が契機となること。1つ,外国語教育にはもっと可能性があること。子どもが社会人として活躍する時代は少し先の近未来である。それは好むと好まざるとに関わらず,一層の情報化が進みAI利用が進む時代である。現行の外国語教育が目指す程度の技能はコンピュータの役目にもなろう。語彙不足のままでも,発音に不安があろうと,話すべき内容や伝えるメッセージを持つことが優先されよう。そして日本語話者にとっては外国語である英語学習は,母語や日本について学ぶ機会となる。それが文化間理解につながり課題解決の契機となりうる。外国語教育は話せるだけの指導ではない。

末岡敏明様
発表タイトル:ことばネタ100連発:言語教育小ネタ集
【問1】今日はデート。彼女が待ち合わせ場所で待っていたら,彼が,(1)マスクをかけて来ました/(2)マスクをかぶって来ました/(3)マスクをつけて来ました。さて問題です。今日のデートを中止にした方がいいのは,(1)~(3)のどれでしょうか。
【問2】結局,彼は彼女に,(1)嫌われました/(2)ふられました/(3)逃げられました/(4)捨てられました。さて問題です。(1)~(4)のうち,ひとつだけ他と異なるものがあります。それはどれでしょうか。
(答:問1(2),問2(3))
こういうようなことをやります。

冨田房敬様
発表タイトル:アクティブにならない子どもたち
テーマは「アクティブ・ラーニングに潜む落とし穴」です。
学習塾に勤務して32年が経ちます。これまで中高生・小学生への英語指導に始まり、幼児から社会人まで対象の英会話指導を経験してきました。現在は英語教育に関するコンテンツ作成に携わっております。またJACETの授業学およびライティング研究会に属し、英語教授法についての研究を継続中です。教育課程部会の外国語WGも、文科省に赴き、すべて傍聴しました。残念ながら実証・実践研究に関わったことはありませんが、今回は、アクティブ・ラーニングへの過信について思うところを,生徒目線で話したいと思います。
いま様々なメディアに登場するアクティブ・ラーニング(AL)という言葉は,誰もが知る言葉として市民権を得ようとしています。シンポジウムや講演会では、必ずこのALという言葉がタイトルにあります。私自身もALに関する知見を広めようと「京大教育フォーラム」や「中部英語教育学会」などに積極的に参加しました。しかし講演やワークショップで感じるのはALのコア概念である “Learner-centered”が十分に理解されていないということです。外国語WGでもALさえあればすべて解決するかのような印象を受けました。声高にALが叫ばれるたびに不安が膨らんでいきます。ALと協同学習は深い関係性がありますが、「個々の能力を生かす」という視点を欠いてはいけないと思います。多様性の受容をご提案させていただきます。

藤原和彦様
発表タイトル:理論に基づいた英文法指導
1.はじめに
文法理解が困難な生徒が数多くいる。しかし文法というのは一定の規則があり、ある意味数学的な要素を持つ面がある。下記に例を何点か例示し、これらをいかにして指導すれば生徒たちが納得して、理解につながるかを考えてみたい。
2.理論に基づいた指導例
① ‘a year’は何故‘an year’ではないのか。
② 語順指導
③ 現在完了の‘have’は何を表しているのか。
④ 仮定法過去の過去形にはどんな意味が込められているのか。
3.終わりに
理論的に指導することで生徒が「なるほど」と思える指導法を私は行っている。今回の私の発表を機会に文法指導の在り方を考えるきっかけにしていただければと考えている。

本間正史様
発表タイトル:高校国語教育の現状と「ことばの教育」の可能性
①高校国語教育の現状
高校の国語教育の現状の問題点について私の考えをお話します。
②高校国語に今必要なこと
「言語技術」としての国語の重要性について、考えていることをお話しします。
具体的には自分の考えていることを、論理的に根拠をもって話すこと、書くことの重要性です。そしてそれが小学校から大学まで体系的に学べるようにすることが必要だと思っています。
③高校国語授業での「ことばの気づき」の実践
「ことばの教育」の中で必要性が言われている「ことばの気づき」について授業で実践していることをお話しします。

村上加代子様
発表タイトル:教室で静かに落ちこぼれていく子どもたち-Dyslexic students in your classroom
英語習得は誰にとっても容易ではないが、特にそれが困難になるグループがいる。それは英語を母語とする国ではディスレクシア(dyslexia)として知られる、読み書きに困難を抱える学習者である。発表者は特別支援対象の児童生徒への英語指導を通じてこのグループの存在とその孤立を痛切に感じている。英語は世界的にも特にディスレクシアの出現率が高い言語である。日本でも学習困難(LD)と推測される児童生徒の割合は全体の4.5%とされるが、英語圏での出現率は10%あるいはそれ以上とも言われる。読み書き習得が困難になる要因としては個人の生まれつきの認知的特性に加え、対象言語の正書法等の影響が指摘されている。つまり学習者側の個人的な要因だけではなく、学ぶ言語の特性も躓きの原因となり得ることから、外国語学習時には、一般的なヒトの言語習得の発達的条件に加えて、対象言語の特性、学習者の母語の特性という3つの要素を含めた観点が欠かせない。これまでの日本の教育では、英語学習についていくことが難しい「落ちこぼれ」には個人的な要因(能力、動機等)が指摘されてきたが、決してそれだけではない。英語そのものがディスレクシアを生みやすい言語であり、英語を学ぶ以上、ディスレクシアは決して対岸の火事ではないことを英語教育関係者には知ってほしい。教室には多くの潜在的な「英語の」LD児童生徒がいるが、実際には不適切、あるいはなんの対応もされないことから、多くが学習意欲を失うだけでなく引きこもりや退学へとつながるケースもある。一方、小学校段階からディスレクシアの躓きを想定した対応は可能であるため、今後こうした児童生徒らへのより積極的な指導を求めたい。

(お名前の50音順でご紹介しました。)

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