2011年11月21日付の日本教育新聞に「「英語ノート」に代わる新教材 内容説明」という見出しで6段の記事が掲載されています。ネット上でも最初の部分は
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全文をここに掲載することは著作権の関係もあってできませんので、最初のリード文のところだけご紹介します。
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小学校外国語活動の「英語ノート」に代わる来年度から使用する新教材「Hi,friends!」の構想について、文部科学省は14日、都道府県教委などの指導主事を対象とした小・中学校各教科等担当主事連絡協議会の外国語活動部会の中で明らかにした。
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記事の要点を整理しておきます。
1 文部科学省の本年度予算で「小学校外国語活動の教材整備事業」を盛り込んでおり、新教材の内容について検討を重ねてきた。
2 教員の負担を軽減するため、「英語ノート」で扱った表現や語彙は踏襲する。
3 「英語ノート」とは異なり大文字と小文字を別々の単元で扱うなどの修正が加えられている。
4 各単元には必ず①Let’s Listen. ②Let’s Play. ③Let’s Sing/Chant. ④Activity –の活動がある。④ではクイズを作るなど、子ども同士が交流できる場面を多く取り入れている。
5 絵本教材として12ページ分の桃太郎の物語が収録されている。子どもたちがよく知っている話を使い、慣れ親しんできた語彙や表現を活用できるようになっている。
6 教師用指導書とデジタル教材を合わせ、来年3月末に各学校に配布される。活動方法(指導案)については文科省のウェブサイトに掲載し、ダウンロードできるようにする。
3については、記事の中にもう少し詳しい説明があるのですが、どのような方針に従って、どのような修正が加えられたのかについての一般的な記述はありません。
現物を見ていないので、なんとも言えませんが、この記事を見る限りで判断すると、英語活動についてなにか根本的な手直しがあったということではないように思います。むしろ、「英語ノート」の問題点を現実に即して修正したものという印象を受けます。
重ねて強調しておきますが、ほんとうに注意しなくてはいけないのは教科化の動きです。英語活動の実践が重ねられる過程で、「教科化やむなし」(ある小学校の先生のことば)という雰囲気が出てきてしまうことを警戒する必要があります。英語活動と英語教育は本質的に違うものであると前教科調査官も、現教科調査官も繰り返し強調してきたことを忘れてはなりません。
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