あけましておめでとうございます。おだやかで、また、正月らしくきりりと寒い、当地の元旦です。
新年早々、失敗話というのもさえた話ではありませんが、じつは、きのう、大失敗をしてしまいました。大晦日のパーティをやっている途中で、眠ってしまったのです。起こされて気がついてみると、新年になって2時間半も経っていました。まあ、ここ10年ぐらい、呑んでいる途中で寝てしまうことは稀ではなくなったのですが、自宅にお客さんを呼んで、呼んだご当人が寝てしまってはいけない。連れ合いは、「みんな、大晦日の酒盛りは今回で最後と思ったと思うよ」、などと言い出す始末です。眠ってしまった原因ははっきりしていて、要するに慢性的な疲労です。だから、休めばよろしい。それだけの話です。1年かけて体調を戻し、ことしの大晦日にはまたにぎやかにやりたいと思います。
さて、ことしの課題ですが、認知科学については、言語獲得のメカニズムについて、さらに深く考えたいと思います。とくに、子どもの周りには利用しようと思えば利用できる情報が豊富にあるのに、どうして子どもはそれを利用できないのかという点を考えてみたい。つまり、「刺激の貧困」を裏から見ようということです。
もう一つ、ことばへの気づき(≒「メタ言語能力」)の発達について理論的、実証的につめたい。おもしろい話題だと多くの人が感じるのですが、なかなか研究が進展しないのがこの分野の特徴です。なんとか、一歩でも、二歩でも先に進めたいと思います。
英語教育については、わたくしなりに、その根拠(なぜ学校教育の一環として英語を教えるのか?)についてもう一度考え直したい。そして、小学校英語の教科化になんとしても歯止めをかけたい。とりあえずは、この14日と15日に開催される全国小学校英語活動実践研究会に参加して、先生たちの本音を聞いてこようと思います。(つまりは、実践発表を見に行くのが第一義ではないということです。)
ことしも地道に、しかし、ときとして、にぎやかにやりたいと思います。
なお、写真に写っているのは我が家のうめ(左)とノーム(右)です。
大津由紀雄
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