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OBKとの対決 後日談

更新日:2020年3月21日

OBKとの対決は、おばちゃんたちのがんばりとこちらが一歩も引かない、かなり強い対決姿勢を示したことにより、予想以上の反響を呼び、狙い的中の思いです。おばちゃんたちとその喜びを分かち合いたい。

というわけで、わたくしも、この1つ前の投稿でお約束した、わたくし自身の報告を書かなくてはならないのですが、11日以来、認知科学関係の仕事に追われ、その時間が取れません。少し遅れるかもしれません。

そんなことを考えていたら、あるかたからこんなメッセージをいただきました。そのかたのプライバシーを守るために文体だけ少し変えますが、

失礼ながら、大津さんは英語教育にトラウマがあるではないかと以前から思っているのですが、違いますか?よほどひどい英語の先生に出会ったとか、なにかひどい仕打ちを受けたとか、そんな体験によって英語教育に拒否感をお持ちなのではありませんか?あるいは、逆に、軽薄な日本の教育を叩くことで、教育を見直す機会にしたと思っているとか?英語をとりあげれば、人々の関心を呼びますから。

非常に興味深い見解です。ただ、わたくしに英語を教えてくださった先生がたの名誉のためにも上の文章の前半部はまったく事実に反するということを述べておきたい。そのことは末尾に添えたエッセイを読んでいただければよくお分かりいただけます。

念のために付け加えると、わたくしは学校教育に英語教育は必要ないなどとは一度も発言したことはありません。ひとことで言ってしまえば、中高の英語教育を充実させることが急務であると考えています。

以下のウェブページに載っているインタビュー記事や拙編『ことばの宇宙への旅立ち(2) — 10代からの言語学』(ひつじ書房、2009年)に掲載されている、わたくしのエッセイなども併せてご覧いただけば幸いです。 http://web.mita.cc.keio.ac.jp/~tomoda/otsu/index.html

なお、上に紹介した文章の「軽薄な日本の教育を叩くことで、教育を見直す機会にしたと思っているとか?」の部分は文字どおり解釈してよいのなら、わたくしの気持ちに近い。

ついでですので、もう一つ書き添えておけば、大津は金儲けのために英語教育批判をしている意見を耳にしたことがあります。江戸文化の粋の心からすると、金銭のことを人前で語るのははばかられるので、一言だけ。金儲けをしたいのであれば、英語教育批判などせず、その時間とエネルギーを使って英会話本でも書きます。あるいは、結婚式場で司会のアルバイトでもしています。

【追記(10/14/11)】 この記事に対して、すでにたくさんのかたからメールをいただきました。そのなかで、トラウマでも、金儲けでもないなら、なんでそんなにしゃかりきに小学校英語や(理由は多少異なるとは言え)児童英語に反対するのかという問いかけがありました。わたくしの答えははっきりしています。

(1)わたくしが言語の認知科学者として、ことばのすばらしさと奥深さを承知していること (2)わたくしが外国語学習の入門期の重要性とその指導のむずかしさを承知していること

がその背景にあります。





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