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よいお年をお迎えください

更新日:2020年3月21日


ことしもにぎやかに過ごしました。


2月には、直山木綿子教科調査官を励ますべく、鳴門で開かれた全国小学校英語活動実践研究大会に参加しました。あいにく、前日からの体調不良で、大会にはほとんど参加できませんでした。直山さんから講演の冒頭で(わかる人にはわかる形で)逆に励まされてしまいました。来年の大会は2月8日、9日に京都で開催されます。研究室の関係者(渡辺香代子さん)が発表をしますので、わたくしもそのプレゼンの黒子役として参加します。


3月には、恒例のTCPがあり、その翌週には京都でEVOLANGが開催されました。言語理論、言語心理学、言語生物学などの最新の研究成果に触れ、たくさんの刺激を受けました。来年のTCPは3月8日、9日に開催予定です。ぜひご参加ください。


3月末に吉原友美が修士号を受け、4月から宝塚で編集の仕事を始めることになりました。吉原の修士論文は形容動詞についてで、よいできでしたので、博士後期課程への進学を勧めましたが、本人の気持ちは変わりませんでした。しかし、新たな環境でがんばっているようで、なによりのことです。


同時に、言語文化研究所が南別館へ引っ越ししました。ここしばらくの間、短期間での引っ越しが続いていたのですが、これで少なくとも当面は落ち着いた居場所を得たことになります。


4月には、児玉菜穂美、五十嵐美加の2人が修士課程に入学しました。同時に、埼玉県杉戸町立杉戸小学校教諭の渡辺香代子さんが長期研修生として仲間に加わりました。昨年度から引き続き、大津研究室で研修を続けることになった西浦大治郎さんとともに、研究室に新風を吹き込んでくれることになりました。


6月7日はわたくしにとってことしもっともつらく、悲しい日でした。原口庄輔さんが急逝されたのです。原口さんはとても身近な存在だったので、彼の存在がわたくしにとってどれだけ大きな意味を持っていたのかということについてうかつにもきちんと認識していませんでした。原口さんが亡くなってから、そのことを痛感させられました。


原口ショックから立ち直るきっかけになったのが、8月のオーストラリア訪問です。シドニーのマッコリー大学認知科学研究センターで、同センターの外部評価と講演をするための出張です。オーストラリアの研究・教育体制全般についても見聞を広げることができ、非常に有意義でした。


10月には、言語文化研究所開設50周年の記念行事が開催され、公開講演の部で「ことばについて語る子どもたち」という演題で話をしました。その翌週には西山佑司さんが「名詞句に内在する述語性」という演題で記念講演を行いました。


同じく10月には、一般社団法人ことばの教育を設立しました。業務執行理事に就任した、郁文館夢学園の堀切一徳さんの献身的な努力で、言語教育に関するわたくしの思いの1つを実現することができました。来年2月16日には設立記念講演会を予定しています。また、来年4月からは本格的な活動を開始いたします。まだ財政基盤も確立していない法人です。よろしければ、ぜひ会員になってご協力ください。


11月には、日本英語学会30周年記念大会が慶應(三田)で開催され、わたくしは特別公開シンポジウムの司会をいたしました(写真)。シンポジウムの企画自体は成蹊大学の米山三明さんをはじめとする企画委員が立案したもので、わたくしの役目はCedric Boeckx、Lyle Jenkins、William Croftという3人の招聘講師に彼らの考える言語学の将来像をできるだけ巧みに語らせるというものでした。渡辺明、佐野哲也、岩田彩志という3人の指定討論者ともども、精一杯の努力をしましたが、どのくらいうまくできたかは参加者の評価に俟たねばなりません。


12月には、中京大学で、斎藤兆史さんとともに英語教育についての講演をしました。同大学の野村昌司さん、板倉厳一郎さんが企画・運営してくれた会で、たくさんの聴衆のかたがたの楽しいひと時を過ごすことができました。


悲しいお別れもありましたが、いろいろな出会いもありました。


来年は、1月の中締め講義から始まり、2月の一般社団法人ことばの教育設立記念講演会、3月のTCPと行事が目白押しです。そして、3月の末には、三田から新たな場所へ、わたくしの研究拠点が移転します。


来年も楽しく、そして、にぎやかにやっていきたいと思います。


みなさん、どうぞよいお年をお迎えください。

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