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英語教育の早期開始、TOEICのことなど

更新日:2020年3月20日


あいかわらず、小学校英語の教科化をはじめとして、英語教育の早期開始が多くの人たちの関心を集めています。関連した記事が日本経済新聞電子版に掲載されました。

○ 英語教育の早期化、30代女性で「賛成」9割


いずれにも、わたくしの発言が引用されています。関心のある方はご一読ください。なお、2016年2月14日付朝刊にも関連記事が掲載されています。

これらの記事に関連して、いくつか注釈を加えておきたいと思います。いずれも、これまで繰り返し、述べていることです。

1 現在、検討されている程度の小学校英語教育自体によって母語の発達に悪い影響が出るとは考えていません。たかだか、週に数時間の英語との触れ合いによって影響を受けるほど、母語の力は軟なものではありません。ただ、以下の注意が必要です。最近、「英語子育て」などと称して育児語として英語を使う人や小さい時から子どもを英語保育園など英語環境に長時間置く親が増えてきています。こうなってくると、話は別です。思考を支える母語という基盤が形成されない言語的根無し草になってしまう危険があります。実例などについては、市川力『英語を子どもに教えるな』(中公新書ラクレ)をお読みください。

2 わたくしは小学生が日本語以外の言語に触れることがよくないと言っているのではありません。むしろ、地球上には日本語以外の言語が数多く存在し、それぞれ、特徴を持っているということに子どもたちが気づくことは大切なことです。問題は小学生が触れる外国語が英語に限定されてしまっていることです。英語を中心に据えるにしても、教える側が母語との対比(共通点と相違点)をきちんとおさえておくことが肝心です。方言の利用にももっと積極的であるべきでしょう。

2月27日のシンポジウムでも関連する議論が展開されるはずです。ぜひ、ご参加ください。 http://oyukio.blogspot.jp/2016/01/2016-2-27-2102-300-1-3000-ppsymmeikai.html


また、少し前になりますが、Japan Timesにも言及記事が掲載されました。こちらはTOEIC関連の記事です。 ○ Changes in store for TOEIC, but test still not total gauge of fluency: experts http://www.japantimes.co.jp/news/2016/01/25/reference/changes-store-toeic-test-still-not-total-gauge-fluency-experts/#.VsFCqvKLRaQ

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