教育系ユーチューバー ヨビノリのたくみさん「予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」」【追記あり】

最終更新: 3月20日


長い連休が始まったばかりの時、体調を崩してしまい、一日だけですが、ベッドに横になって、iPadを傍において、YouTubeを見まくっていました。

午前中はずっと島津亜矢を観ていたのですが、午後になって、なにかの拍子で、予備校の先生たちの番組を見始めました。そして、またなにかの拍子で、「教育系ユーチューバー」というキーワードに惹かれて、何本か観ているうちに、「予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」」というチャンネルに行きつきました。

「予備校のノリ」、略して「ヨビノリ」。講師は東大の大学院で生物物理を専攻したという「たくみ」さん。博士課程まで進んで、日本学術振興会特別研究員に採用されたそうです。

彼が提供する番組の中心は文字どおり「大学の数学・物理」ですが、一般向けのものもあり、その何本かを観ました。 【新大学生へ】自己紹介で大学生活が決まる

https://www.youtube.com/watch?v=FVhr0syKccw

理学部と工学部の違いとは?

https://www.youtube.com/watch?v=eJH4nKU6mJA

中学数学からはじめる微分積分

https://www.youtube.com/watch?v=4p1rwfXbCoY


共通して感じられるのは説明のうまさです。非常にわかりやすい。伝えたい中核の話題以外はできるだけ端折る。ネット上に公開されることから、得てして、専門家の目を気にしがちだが、それは気にせず、あくまで対象とした人たちのことだけを考え、その人たちにわかるように話を進める。話の本筋から横道へ入った場合、ふたたび本筋に戻るときに、その旨、きちんと伝える。番組冒頭などの「ボケ」はお愛嬌として(ご本人にとってはお愛嬌どころか、生命線なのだろうが)、少なくともわたくしが判断できる範囲については話に信頼がおける。ちなみに、最後の微積ものは生徒役のつっこみがまったく不十分で興ざめさせられるシーンが多い。


わたくしは中学校から一貫教育校に行っていたので、予備校に通ったことはないのですが、予備校の先生たちの場合はYouTubeで見る限りはアクの強さが生徒を引き付ける重要な要因になっているようです。対照的に、たくみさんは(上で触れたボケを除き)アクの強さはあまり感じられない。意志の強さは感じるが、どこか斜に構えた、反体制的雰囲気はない。けれんみもなく、「高校の頃の成績はいつも一番だったので」などと言ってもいけ好かなさを感じることもありません。


体調が回復して、元の生活に戻ってからも時折、ヨビノリチャンネルの番組を観ていますが、あれよあれよという間に登録者数が増えていき、『難しい数式はまったくわかりませんが、微分積分を教えてください!』(SBクリエイティブ)という本まで出ました。これは上に挙げた3つの番組の最後のものを書籍化したものです。

たくみさんについてただ一つ気になっているのが難関の学振特別研究員にまで選ばれながら、なぜ研究者の道を進まなかったのかという点です。ご本人はユーチューバー活動を中核に、クラウドファンディング、さまざまなイベント参加などで生活できる目途が立ったからだという趣旨のことを言っていたような気もするのですが、それがすべてとも思えません。

まことにおもしろい人格に出会って、得をした気分になりました。体調不良も悪くはない。

【追記】(06/10/2019) いつもとはちょっと趣の異なる話題だったので、どんな反応があるかと楽しみにしていたところ、結構な数の閲覧がありました。Facebookにも転載したら、田窪行則さんからの、田窪さんらしいコメントもありました。

↑で三本の番組を紹介しましたが、一本、し忘れたものがあります。それが↓。

全受験生が理解するべき!偏差値とは何か https://www.youtube.com/watch?v=Xt7VN0xCbt8

上にも書きましたが、わたくしは中学校から一貫教育校に行っていたので入試は(大学院入試は別にして)中学入試しか受けていないのです。結果、「偏差値」というものに実感がわかず、ずっとピンとこない状態でした。そこへ上の番組。非常にわかりやすい。偏差値の本質をきちんと理解して、整理したうえで話しているからこそできることです。挙げられている例の適切さをみると、かなり周到に準備していることもうかがえます。

#日常

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