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宇賀治正朋 『英文法学史』

更新日:2020年3月21日



個人的な思い出を少しだけ述べさせていただければ、宇賀治先生は東京教育大学文学部に学士編入させていただいた折、まだ言語学の右も左もわからないわたくしに懇切丁寧に言語学、ことに、史的言語学の基礎を教えてくださいました。また、わたくしがMITで学位を取得した後、東京学芸大学に職を得た際には、同じ教室(ここでは、教員集団の意味です)の大先輩として、大学教員たる者が果たすべき責務についてご指導いただきました。




じつは、宇賀治先生はお亡くなりになる直前まで、ある本の原稿の執筆をつづけておられました。「英文法学史」と名づけられるはずであったその本の原稿は未完となってしまいましたが、ご遺族がその原稿を研究社から自費出版されました。以下は、園田勝英さん(北海道大学教授)とともにその原稿整理に尽力された児馬修さん(立正大学教授)に書いていただいた紹介文です。


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本書は、昨年10月にご逝去された東京学芸大学名誉教授 宇賀治正朋先生の御遺稿を、ご遺族が、このたび研究社より自費出版されたものです。平成22年に研究社より刊行された『英語学文献解題 第4巻 文法I 』の「続編」とでも呼ぶべきご著作で、文法研究の歴史が16世紀以前、さらに、古代ギリシャ・ローマの時代にまで遡って記述されています。この『英文法学史』は、先生の大学院時代の研究テーマの一つでしたが、ご逝去直前までの数年間全力で取組まれていたご研究の成果でもあります。英文法研究の歴史だけでなく、その礎となったともいえる(古代)ギリシャ語・(古典)ラテン語等の文法研究の歴史との関わりについても、その理解を深めるための必読の一冊です。

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この紹介文からもうかがえるとおり、『英文法学史』は貴重な文献です。しかし、「非売品」ですので、書店ルートなどで入手することはできません。そこで、奥様にお願いして、大津研究室で限定部数(43部)を希望者に配布させていただくことにいたしました。


入手ご希望の方は、以下の情報と送料・手数料として500円を同封のうえ、現金書留で大津由紀雄研究室(〒108-8354東京都港区三田2-15-45慶應義塾大学言語文化研究所 大津由紀雄研究室。南別館の住所ではなく、大学本体のこの住所でお願いします)宛にお送りください。先着順にお送りいたします。なお、書留到着から発送まで1週間から10日ほどご猶予ください。

1 ご氏名

2 ご住所

3 ご所属

4 お電話番号

5 メールアドレス

6 ご遺族へのメッセージなど(任意)

なお、いただいた情報は、『英文法学史』の郵送、および、ご遺族へのご報告のためだけに利用させていただきます。


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