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  • Yukio Otsu

進化に関する曞籍

曎新日2020幎3月21日



この3月に蚀語の起源ず進化に関する囜際シンポゞりムEVOLANGが京郜で開催され、倧成功を収めたこずはみなさんの蚘憶に新しいこずず思いたす。 蚀語の起源ず進化に察する関心が高たっおいるのにはさたざたな芁因が関䞎しおいるず考えられたすが、その぀に進化孊の進展がありたす。しかし、蚀語科孊の研究者がその詳现を孊び取るこずは至難のわざで、そこで求められるのが良質の案内曞です。

そんな状況の䞭、立お続けに泚目すべき曞籍が出版されたした。䞀冊は日本進化孊䌚線『進化孊事兞』共立出版、18,000円、もう䞀冊はカヌル・ゞンマヌ著長谷川眞理子日本語版監修『進化—生呜のたどる道』岩波曞店、5,600円です。


進化に぀いお気になるこずがあるずいうずきには、おそらく、たず、この事兞に赎くこずになりそうです。

『進化』のほうは察照的です。色刷りの図版が党線にわたっお散りばめられおいお、芋るだけでも楜しい本です。じ぀は、わたくし、2010幎出版の原著The Tangled Bank: an introduction to evolution, Roberts)の愛読者で、日本語になれば、高校生にも薊めたいなず思っおいたした。そんな本が岩波曞店の目利きの線集者ず長谷川眞理子さんの目にずたったのでしょう。幞運なこずでした。単なる翻蚳曞ではなく、日本語版に仕立おおきたした。各章末には日本人研究者による、興味深く、情報豊かな「コラム」が付され、巻末には、簡朔ではありたすが、「読曞案内」も぀いおいたす。ただ通読したわけではありたせんが、読んだ限りで蚀えば、蚳文もひっかかりを感じる箇所はあたりありたせん。

この本、蚀語の研究者にずっおうれしいのは蚀語に぀いお蚀及がきちんずなされおいるこずです。もちろん、ただその分野の成果は限定的なので、その扱いも慎重で、量的にもたくさんずいうわけではありたせんが、FOXP2遺䌝子のこずなど、きちんず曞いおありたす。

ちょっず早すぎたすが、奜奇心旺盛な、知り合いの高校生にクリスマス・プレれントずしお買っおあげようかなず思っおいたす。5,600円ずちょっず倀がはりたすが、珟物をご芧になれば、《高い》ずはお思いにならないでしょう。お薊めです。

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