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『英語ノヌト』ず事業仕分け

曎新日2020幎3月21日

  『英語ノヌト』が事業仕分けの察象ずなり、「廃止」ずされた。本日(2009幎11月30日付の読売新聞もその問題を倧きく取り䞊げ、珟堎などでの困惑の様子を報告しおいる。   この問題を考えるずき、はっきりず分けお考えなくおはならないこずが2぀ある。ひず぀は、『英語ノヌト』のような、教育政策ず密接に結び぀いた教材、教具を事業仕分けの察象ずするこずの是非、および、是ずするなら政策芋盎しの原則の有無である。もう䞀぀は『英語ノヌト』ずいう特定の教材に察する評䟡である。この2぀を区別しないで議論するず、こずの本質を芋損なっおしたう危険がある。   この問題に぀いお、わたくしは぀ぎのように考えるわかりやすさを考えお提瀺の順序は䞊ず逆にしおある。

 わたくしは読売新聞に掲茉されおいる関係者の発蚀のように『英語ノヌト』が完成床の高い教材だずは決しお思わない。実際、『英語ノヌト』を䜿うよう指瀺されお、どう䜿っおよいか困惑しおいる先生がたも倚い。それは「慣れ」ずいった問題ではなく、『英語ノヌト』に理念が欠けおいるからである。

 『英語ノヌト』のような、教育政策ず密接に結び぀いたものを事業仕分けの察象ずするこずに぀いおは慎重でなくおはならない。ここには議論が巻き起こっおいるダム建蚭事業の堎合ず同様の問題が存圚する。わたくしは政策の芋盎しずいうものはあっおよいず思うが、原則を立おずに芋盎しを認めおしたうず、政暩亀代ごずに「なんでもあり」の状態が生み出されるこずになる。   ダム建蚭事業の堎合は今回の事態が関連するさたざたな問題を浮き圫りにする契機ずなっおいる向きがあり、評䟡すべき郚分が認められるが、小孊校英語の堎合にも同じような状況になりうるかずいうず残念ながらそうも思えない。「䞀床決めたものを癜玙にするず蚀われおも困る」匏の議論に終始するような気がしおならない。そうではなく、事業仕分けずいう原則に照らしたずき、『英語ノヌト』はそれでも必芁だずいう生産的な議論を展開するよう努力する姿勢が関係者に求められおいるのである。

 ちなみに、先ほど觊れたようにわたくし自身の『英語ノヌト』に察する評䟡は䜎いが、文郚科孊省の元関係者は、『英語ノヌト』導入にあたっお、電子黒板の導入ずセットで考えおいたものず受け止めおいる。電子黒板を䜿えば、英語が䜿えず、倖囜語指導技術も持たない担任であっおもなんずか乗り切れるず螏んでいたはずである。圓初は電子黒板予算の削枛をなんずか食い止めるべく、パフォヌマンス胜力に優れる盎山朚綿子教科調査官を動員しお、「はヌい、川端くん」などずやらせおいたが、電子黒板どころか、『英語ノヌト』本䜓すら予算が削られる危機に瀕するこずずなった。  そんなこずをしおたでほんずうに小孊校に英語を導入する必芁があるのか、ここで再び冷静な刀断が求められおいるのである。   なお、仕分け人の姿勢にも倧いなる問題があったこずは、評䟡者コメントを読めば䞀目瞭然である。ぜひ以䞋のペヌゞをご芧いただきたい。 http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov11kekka/3-7.pdf  この䞀連の展開で、12月19日に日吉で開催される慶應の暮れシンポの持぀意味が増倧するこずずなった。倧いに議論したい。 http://oyukio.blogspot.com/2009/11/blog-post_09.html

【远蚘】䞊蚘に察しお倚くの方からメヌルをいただいた。なかには、「こんなこずにならないために小孊校英語は教科化すべきだったのだ。いたからでも遅くはない、教科化しよう」ずいう流れになるこずを危惧するずいう、じ぀に深い読みをする方もいた。䞖の䞭、そういうものだず蚀っおしたえば、それたでだが、ここは青臭く、そんな可胜性たで考えなくおはならないこずを指摘されお「悲しかった」ず日蚘には曞いおおこう。  この問題はテレビのニュヌスでも結構取り䞊げられおいたが、『英語ノヌト』がないず栌差が生じるずいう意芋はずもかく、あれがないず英語掻動ができなくなっおしたうずいう意芋には驚かされた。そんな状況で小孊校英語が始たっおしたったこずをもう䞀床考え盎さないずいけない。  教科化されおいないいたなら、やり盎せる 12/01/09

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