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『生徒の心に火をつける—英語教師田尻悟郎の挑戦』

更新日:2020年3月21日

表記の本が販売開始となりました。版元は教育出版です。田尻悟郎さんに直接取材して得た情報をもとに書き起こされたすばらしい本です。横溝紳一郎編著、大津由紀雄・柳瀬陽介著、田尻悟郎監修です。 自著のことを「すばらしい本」と評するのはさすがのわたくしでも躊躇します。それでもそう書いたのには理由があります。この本は、柳瀬さんが研究代表者となって得た科学研究費で田尻さんを取材し、その資料をもとに、田尻さんのライフヒストリーを中心に横溝さんがまとめ、それに田尻さんが目をとおしてコメントを加え、横溝さんがさらに加筆修正してできたものです。その意味で、この本の実質的著者は横溝さんであり、その作成にあたり本当の意味での監修をしたのが田尻さんです。 では、柳瀬さんとわたくしはなにをしたか?柳瀬さんはこの企画を起ち上げ、科研費をとり、田尻さんの取材にあたり、得た資料の活用法を検討し、そして、この本に「田尻に学ぶということ」というコラムを寄稿しました。柳瀬さんがいなければ、この本は生まれなかったのです。わたくしは取材につきあわせていただくという口実のもと、取材後、みんなで焼酎を呑み、語り合うことを楽しませていただきました。でも、それだけでは申し訳ないので、「田尻悟郎の《ことばへの感性》」というコラムを書かせてもらいました。(注:わたくしのコラムに明白な誤りが1箇所残ってしまいました。すみません。どこであるかはすぐわかりますので、あえてここには書きません。) ただ、Amazonなどでは「大津由紀雄(著)、柳瀬陽介(著)、横溝紳一郎(編著)」と、横溝さん、田尻さんの貢献がきちんと反映されていない形で出てきます。わたくしとしてはとても心苦しいのですが、あまり例のない作成過程を経てできた本なので、しかたない面もあるようです。 【追記】その後、「横溝紳一郎(著)、柳瀬陽介(著)、大津由紀雄(著)、田尻悟郎」という表記に改まりました。一安心です。(5月28日) しかし、この本がすばらしい本であることは間違いありません。どうぞみなさん、ぜひご一読なさって下さい。

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