さきほど、日本英語学会第28回大会が無事終了しました。
既報のとおり、13日に開催された公開シンポジウム「英語学ってどんなことするの?—英語学について知ろう!」は会場に聴衆があふれる状態になりました。会員以外のかたが80名も参加してくださり、学会のことを広く知ってもらうという目的はある程度達成されたと思います。聴衆の中には高校生も含まれており、昨晩、そのお一人からメールをいただきました。英語学に関心を持ってくれたようで、なによりのことです。
多くの聴衆がこのシンポジウムを楽しんでくれたようで、3時間という長丁場であったが、あっという間の3時間だったとたくさんの方々におっしゃっていただきました。
当日もお話ししましたが、このシンポジウムはもともと大会運営委員会が企画立案したもので、その構想と登壇者がほぼ固まった時点で、わたくしがあとを引き継ぐ形でことを進めました。とりあげる分野と登壇者の選択に関して、いろいろとご意見をいただきましたが、わたくしとしては与えられた枠組みの中でできるだけのことをやったと考えています。
反省としては、もう少し、対象とする聴衆層を限定すべきだったという点で、高校生も、学部生も、院生も、先生方も、一般社会人もという設定はあまりにも欲張り過ぎました。また、登壇者には「学部生でも理解できるように話してほしい」と要望しておきましたが、その要望の理解は登壇者によってかなりのばらつきがあったようで、これまた、反省しなくてはなりません。
さらに、大学の英語教育にTOEICやTOEFLなどの受験準備が取り入れられたりすることも珍しくはない昨今、英語学教育がどのようにその事態に対応すべきかという問題もできれば論じたかったのですが、残念ながら、その時間的余裕はありませんでした。
きょうは午後からコーパス言語学のシンポジウムに参加しましたが、周到に準備されたもので、コーパス言語学の魅力とそれが抱える問題点が浮き彫りにされました。聴衆も多く、盛り上がりのあるセッションでした。
なお、コーパス言語学に関しては、このシンポジウムの責任者であった大名力(おおなつとむ)さんが、来年3月26、27日に東京言語研究所で集中講座をいたします。近く、東京言語研究所のサイトに情報が載るはずですので、ぜひご覧ください。 http://www.tokyo-gengo.gr.jp/
Commentaires