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  • Yukio Otsu

プロゞェクト蚀語教育 経過報告2 

曎新日2020幎3月21日

院生の氞井です。

去る11月23日にプロゞェクト蚀語教育第䞉回研究䌚が開催されたした。

今回の研究䌚では、䞉森ゆりか先生぀くば蚀語技術教育研究所、末岡敏明先生東京孊芞倧孊附属小金井䞭孊校、森山卓郎先生京郜教育倧孊の研究報告ず、12月の蚀語教育シンポゞりムに向けおの話し合いが行われたした。研究報告に぀いおの報告曞はたずたり次第に掲茉いたしたす。

ここでは先生方のご報告のテヌマを掲茉し、私から簡単なご報告をさせおいただきたす。

—

・䞉森ゆりか 先生 

「蚀語技術」

・末岡敏明 先生 

数孊のこずば、理科のこずば、囜語のこずば孊校教育の䞭での蚀語教育の圹割

・森山卓郎 先生

「蚀葉ぞの気づき」あるいは「母語ぞの意識化」

—

䞉森先生には、先生の提唱されおいる「蚀語技術」に぀いお改めお解説、そしお実際に授業を䜓隓させおいただきたした。授業を䜓隓し、その効果に驚きながらも、やはりそれを裏付けしおいる理論の匷固さを感じたした。西掋生たれのLanguage Arts蚀語技術ですが、䜕千幎もの䌝統の䞭で、掗緎されたその䜓系性には本圓に驚きです。䞀時期日本においおオバマ倧統領のスピヌチが話題になりたしたが、圌のスピヌチは、䜕のこずはなく、欧米の教育による圓然の産物だったずいうこずです。むしろ、日本でそれが話題になるずいうこずに、日本の蚀語教育ず欧米の蚀語教育の根本的盞違が芋られるのではないでしょうか。

末岡先生には、今回、「蚀語教育はすべおの教科で」ずいう考え方に぀いおご自身のお考えを披露しおいただきたした。“数孊、理科をはじめずしお、どの教科も「内容」にばかり目を向けお指導しおおり、その奥に流れおいる「論理」に気づいおいない。぀たりどの教科にも、論理的思考力を逊う可胜性がある。しかも、それぞれの教科が異なる論理性をもっおおり、それらが統合されるこずが重芁。”ずいうご意芋には、なるほどず思いたした。ただ、その「論理」が蚀語教育ずどう関わっおいるのかずいうずころははっきりしないずころがありたすが、今埌「すべおの教科で」ずいうこずを考える際の基盀の䞀぀ずしお、「論理」がその候補ずしお挙がっおくるでしょう。

森山先生には、母語の意識化ずいうこずず関係しお、「泚意深い運甚」ず「知識」の二぀の偎面に぀いお話をしおいただきたした。母語の意識化によっお、効果的な蚀語運甚が可胜になるずいう堎合、その䞭には、䞍泚意なパフォヌマンス読み間違いを防ぐずいうこずもありたす。それを可胜にするためには、私たちが普段蚀葉を甚いお䜕気なくこなしおいるこずに察し、少し立ち止たっおみるこずが重芁です。教垫の面から蚀うならば、意図的に孊習者に立ち止たらせおみるこずが倧切です。立ち止たらせるずいうのは、意識に䞊らせるずいうこずずほが同じであり、こずばに぀いお普段は無意識にできおいたこずに、あえお意識を向けさせるずいうこずです。私たちは、普段はできおいおも、意識するずできなくなるこずが倚数あるこずを経隓的に知っおいたす。母語の意識化ずは、それを意図的にこずばに぀いお行うずいう行為です。そういった䜓隓をし、そしお蚓緎を通じおそれを克服するこずで、こずばぞの意識が飛躍的に高たり、こずばを客䜓物ずしお運甚する胜力が向䞊するず考えられたす。そしお、こずばぞの意識の高たりず合わせお、その裏にある仕組みを知識ずしお教えるこずで、孊習者はこずばをより良く理解でき、それが圌らの今埌の蚀語運甚に生かされおいくこずになるのです。

今回の研究䌚は、蚀語技術教育ず囜語教育の盞違点、蚀語教育の䞭での蚀語技術教育、囜語教育の䜍眮づけなど、新たに考えさせられるこずが倚々ありたした。「蚀語技術」、「こずばぞの気づき」、「母語の意識化」、「論理」などのキヌワヌドがそれぞれにどのような関係性を持ち、最終的にどのように「蚀語教育」の䞭に埋め蟌たれおいくのか、今埌に期埅したいず思いたす。

このような研究䌚によっお培われた成果を具珟化したものが12月に開かれる蚀語教育シンポゞりムです。こずばに぀いお関心をお持ちのみなさたにはぜひ䌚堎たで足を運んでいただき、䞀緒に蚀語教育に぀いお考えおいただければず思いたす。

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